2人目不妊のつらい現実|シリンジ法と温活で妊活を前向きに変えた体験談③

妊活

お読みいただきありがとうございます。

このブログでは、私が経験したこと、感じたこと、考えたことなどをありのままにお伝えしていきます。

妊娠出産においてつらく、苦しいご経験をされた人へ、「一人じゃない」ことを伝えたい。

実際私も辛い経験の中で、同じような経験をされた人のブログやSNSを読み漁り、そして救われました。

だからこそこうして伝えていきたいと思っています。

どうか少しでも、辛く苦しむ人へと声が届くことを願います。

中にはセンシティブな内容を含む文章がある場合がありますので、どうか無理せず、ご自身のお気持ちを優先していただければ幸いです。

【シリンジ法】タイミング法との混合妊活

シリンジ法…!?

そんな便利なものがあるなんて、今の私にはこれしかないと感じて、早速主人に提案した。

シリンジ法とは何か

シリンジ法とは、男性がマスターベーションで採取した精液を、針のない注射器のようなもので吸い取り、それを女性の膣内に入れて精液を体内に入れるという方法

シリンジキットというものが販売されている。(ミータという商品を使用してます!)

精液は保存できないため、採取して後日入れるなどはできないが、これにより以下のような問題を解決することができる。

  • 性行為が辛い場合
  • ED(勃起不全)の場合
  • 時間が取れない場合
  • 体力的な負担を軽減したい場合

私たちの場合は、私自身の精神面からくる体の問題や、夫婦生活が辛いことなどの問題を、このシリンジ法で解決できるのではないかと思った。

シリンジ法の男性側の負担

しかし、すでにお察しの方もいると思うが、このシリンジ法は男性側の負担が大きい

精液を保存しておくことができないため、「シリンジをやろう」ということは、男性に「マスターベーションをしてほしい」と頼んでいることと同じ。

「今マスターベーションをしている」と妻に知られながらするというのも、男性にとってはかなりストレスだと思う。

また、マスターベーションをするだけでなく、専用カップに出した精液を針のない注射器のようなもので吸引するところまで男性側で行うため、「妊活感」がとても強く感じられる

そのため、中には気持ちが入らず、うまくいかない男性もいるかもしれない。

精液検査と少し似ているため、精液検査を嫌がる男性なら、かなり抵抗があるのではないだろうか。

しかし行為の回数が減ったことで、1回の気持ちの入り方も変わり、どんどん夫婦生活に対する考えも変わったため、問題は改善されていった。

無理なく取り入れることで、お互いの気持ちにも余裕ができた。

もちろん、シリンジ法をお願いする時は主人が気にならないような工夫をした。

工夫した点

  • シリンジ法をお願いする時は前日に伝えておき、心の準備をしてもらう
  • マスターベーション中はテレビをつけたり、音量を大きめにして動画を見る
  • ドアを閉めて、「私には聞こえない」というのを感じさせるよう配慮

改めて、いくら夫婦でも、こういうデリケートな問題は思いやりが大切だなと感じた瞬間だった。

また、このお互いの思いやりや配慮が、夫婦仲をより一層よくしてくれたのも事実だった。

シリンジ法とタイミング法の両方で行う私たちのスタイル

精液検査をスムーズに受けてくれた主人でさえ、シリンジ法は最初断られた。

「できるんだからすればいい」というのが主人の考え。

確かにそうだよなと思った。

しかし排卵日の4日前から2日おきに夫婦生活をするとなると、最低でも2回〜4回ほど1回の周期でタイミングをとることになるため、体力的にも精神的にも多いと感じてしまった。

そこで現状の問題点を話し合った結果、私たちはシリンジ法とタイミング法を混ぜることにした。

4回中2回はシリンジ法にすることで、私の体力的、精神的な問題はかなり改善された。

シリンジ法により精神的な負担は軽減されたものの、妊活のストレス自体が完全になくなったわけではなかった。

排卵日を意識した生活、毎月の結果待ち、周りからのプレッシャーなど、妊活特有のストレスは依然として私の心と体を蝕んでいた。

そんな時、ふと気づいたのは自分の体が常に緊張状態にあることだった。

肩は凝り、手足は冷たく、なんとなく体調がすっきりしない日々が続いていた。

シリンジ法で一つの問題は解決できたけれど、今度は自分の体そのものと向き合う必要があると感じた。

そこで改めて注目したのが「温活」だった。

【温活】まずは自分の体を労わることから

妊活している人は誰でもなじみがある温活

私も6つの温活を試し、かなりお金も時間もかけてきた。

人工授精、体外受精に行く前に、自分でできることをまずやってみようと思い、温活にも力を入れてきた。

  • よもぎ蒸し
  • 鍼灸治療
  • 首、足首、手首を温める・関節ストレッチ
  • 湯船に毎日入る
  • 三年番茶を飲む
  • 寝る時には腹巻をする

私はこれらで実際に体の温まりを実感できていた。

□温活を取り入れたことで体の温まりを実感したこと

  • 常に手が温かくなったこと
  • 食事を取ると代謝が上がり、足先までポカポカしてくること

これらは確実に今までと違うので分かりやすかった。

食事改善や温活や鍼灸…たくさんやっても確実な「効果」が見えづらいのも妊活の辛いところ。

だからこそ実感できたことが私には大きかった。

2人目不妊で見落としがちな「呼吸」の重要性

シリンジ法も取り入れた。

温活も取り入れた。

これで完璧だ!と思っていたが、ある日ふとSNSで妊活のアカウントを読み漁っていて気づいたことがあった。

「私って呼吸できてる…?」

生きてるからできてるわけだけども、自分の呼吸がかなり浅いことに衝撃を受けた。

そのSNSのアカウントはまさに【呼吸できてる?】というタイトルで、呼吸と妊活の関係性を説明してくれている投稿だった。

言われてみれば、肺まで到達していないのでは?と思うほど、鼻先だけで呼吸しているような浅さ。

呼吸のたびに肺が膨らむことなどなく、寝ている時ですらも寝息も聞こえない。

呼吸が妊活、妊娠とどう関係があるの?と思うかもしれないが、呼吸は体に酸素を運び、老廃物を排出する役割を持つため、妊娠できる体づくりにはかなり重要。

以下に、呼吸と妊娠がどう影響するのかをまとめてみた。

深い呼吸が妊娠に与える5つの効果

1. ホルモンバランスが整う 深い呼吸をするとストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が抑えられて、妊娠に必要なホルモンのバランスが整う。
2. 血流がよくなる しっかり深く呼吸すると全身の血のめぐりがよくなって、子宮や卵巣にも血液がしっかり届くようになる。子宮内膜の状態もよくなり、受精卵が着床しやすい環境になる
3. 卵子と精子の質がアップする 酸素は細胞が健康に育つために必要であるため、これにより卵子や精子の質を高める。
4. 免疫機能が調整される 正しい呼吸は免疫系のバランスを整えてくれる。これで体が受精卵を「異物」と勘違いして排除してしまうのを防げる可能性がある。
5. 心も体もリラックスできる 深い呼吸法を実践すると、妊活中のイライラや不安が減る。

妊活をしていると、どうしてもタイミングのことや食生活、温活、睡眠などに目がいきがちになる。

実際私も呼吸についての投稿を読んだ時、自分の呼吸の浅さに驚いた。

驚くほど呼吸が浅かった。

妊活はどうしてもストレスが増えてしまう。

周りの妊娠、出産報告に複雑な気持ちになり、頑張っても結果が出ない努力を続けることが苦しくなり、女性として認められていない気がしてくる。

でも妊活はエンドレスにストレスがつきまとうのに、ストレスは妊活によくないと言われる。

「一体どうしろって言うんだ!」

私もこの堂々巡りに何度も何度も苦しんだ一人だった。

深呼吸を取り入れた結果

答えがあればいいのにと、ゴールがあればいいのにと心から思った。

これをすれば妊娠できる、ここまで行けば妊娠できる。

努力が全く報われないからこそ、妊活の辛さは本当に言葉では表せない。

でもだからこそ、呼吸が大切だとも思う。

ふと思いついた時でいい。

常に意識しなくては!と意気込むのではなく、思い出した時に深呼吸をするようにしてみた。

30年以上生きてきて、この世に生まれた瞬間から行っている呼吸がこんなにも大事なものだと気づかなかった。

気持ちが落ち着き、脳や足先まで酸素が回る感覚。

自分の体や脳に酸素が巡り、体が喜んでいるような感覚。

特にお金もかからず、準備もいらない。

気づいたときだけでも深呼吸するようにすると、脳に酸素が行きわたり、心も落ち着く気がした。

まとめ|シリンジ法と温活が私のストレスを軽減してくれたとき

正直妊活のためにたくさん試したし、色々なことを取り入れた。

シリンジ法、温活、呼吸を意識。

もちろん食生活や睡眠など、目にしたものは全て試した。

そのどれも正しいと思うが、結果間違いなく言えること。

それはストレスが妊活に大敵であるということだった。

とはいうものの、私もストレスフリーで生きることは不可能。

でも、ストレスフリーでいる必要はない。

ほんの一瞬でも心休まる時間を作り、その数を増やしていく。

それでいいんだと思う。

今の時代、入ってくる情報量が多いくせに、その情報の全てが正しいわけではない。

聞きたくない情報が嫌でも入ってくることがある。

たしかにストレスは妊活にとって大敵なのだけれども、ストレスフリーにならなきゃ!と意気込むことはしなくていい。

ただ呼吸を取り入れることで、気持ちを落ち着かせることができるので、もしできていない人がいれば取り入れてほしい。

なぜいきなり私がストレスが大敵だと感じたのか?

そう。

2年半妊娠しなかった私に光が灯ったのは、妊活に対してのストレスがほんの少し緩んだ時だったのだ。

次回:2人目不妊のつらい現実|命の尊さと儚さ④


この記事が、同じように2人目不妊で悩む方の心に少しでも寄り添えることを願っています。シリンジ法や温活、呼吸法など、自分に合った方法を見つけて、前向きに妊活を続けていきましょう。あなたは一人じゃない。

Arc & Bloom


\「2人目妊活のつらい現実」シリーズ一覧はこちら/
①諦めたいと思った私が選んだ道とは?
②排卵検査薬から不妊治療クリニックまでの実体験
④ 命の尊さと儚さを知った体験談(次はこちら)
⑤ 幸せだった妊娠生活

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