【妊娠報告が辛い】不妊の私が実践した10の対処法と向き合い方

【妊娠報告が辛い】 不妊の私が実践した 10の対処法と向き合い方 妊活

※この記事にはセンシティブな内容が含まれています。お読みいただく前に、ご自身のお気持ちを優先してご判断ください。

■この記事からわかること

  • 妊娠報告を見て辛い気持ちになるのはあなただけじゃないこと
  • 他人の幸せに素直に喜べない自分を責める必要はないこと
  • 辛い気持ちと上手に付き合うための具体的な10の方法
  • 不妊治療3年目の私が実際にどう気持ちを切り替えていたか
  • 嫌な感情を持っていてもいい理由

「おめでとう!」とメッセージを送った後、なぜか胸がキュッと締め付けられる感覚。

友達の妊娠報告、心から祝福したいはずなのに、どこか切ない気持ちが湧いてくる。

「こんな風に感じる自分って、ダメな人間なのかな…」

私は3年以上の不妊治療の中で、何度も友人や知人の妊娠報告に触れてきました。

その度に感じる「複雑な気持ち」と向き合ってきた経験をお話しします。

この記事を読んでいるあなたは、きっと今、誰かの妊娠報告に心を揺さぶられているのかもしれません。

大丈夫です、あなたは一人じゃありません。

そして、そんな感情を抱くあなたは決して「悪い人」なんかじゃないんで

【不妊治療中】妊娠報告に感じる複雑な感情とその原因

妊娠報告に感じる
複雑な感情とその原因

妊娠報告で感じる何とも言えない感情

「おめでとう!良かったね!」と言いながら、どこか落ち着かない気持ち。

表面上は笑顔で祝福しているのに、心の中ではモヤモヤした気持ちが広がっていく…。

この「何とも言えない感情」は、不妊に悩む人のほとんどが抱えているものだと思います。

私の場合、友達の妊娠報告を聞いた時、最初に湧いてきたのは「よかったね」という気持ちでした。

でも正直、その直後に「どうして私は…」という思いが押し寄せてきて、その後「こんなことを思う私って最低」という自己嫌悪…。

こ感情の波、きっとあなたも経験しているんじゃないでしょうか。

素直に喜べない自分への嫌悪感

「友達の幸せを素直に喜べない私って、人としてダメなんじゃ…」

この自己嫌悪感が、実は一番つらいですよね。

でも、考えてみてください。

あなたが嫌なのは「友達が妊娠したこと」ではなく、「自分がまだ妊娠できていないこと」なんです。

これは全然違います。

友達を妬んでいるわけではなく、自分の状況に悲しみを感じているだけなんです。

不妊治療3年目になった頃、私はようやくこの違いに気づきました。

自分を責めるのをやめた時、少し心が軽くなったのを覚えています。

妊娠報告に直面したときの本音

妊娠報告
直面したときの本音

友人の妊娠報告

妊活をしていると、友人の妊娠報告に苦しんでしまうこと、よくありますよね。

私も2人目不妊で、3年も不妊治療をしていると、こういうことが何度も起こります。

だからこそ、妊娠や出産、母子健康であることがどれだけ奇跡なのかを身に染みて感じているので、2人3人と順調に出産する友人を見ると、正直不平等だなと感じてしまうことは何度もありました。

その上私は、辛く苦しい出来事を経験していました。

しかし、妊娠出産に関して、うまく行かなかった過去や今は、他人には「見えない部分」なんですよね。

――順調に出産しているように見えているだけかもしれない。
――その幸せな背景には辛いことがあったのかもしれない。

辛く苦しい過去を経験している私なら、その「見えない部分」を考えなくてはいけなかったのに、やはりそう簡単には乗り越えられるわけもなく、未だに辛い日々を過ごしています。

芸能人の妊娠報告での反応

芸能人の妊娠報告って、逃げ場がないですよね。

テレビをつければニュースに、SNSを開けば祝福コメントであふれていて…。

特に辛かったのは、私と同時期の芸能人の妊娠報告でした。

継続できなかったときの妊娠では、8月が予定日でした。

順調に経過報告する投稿や、親しい方からのお祝いなどの投稿。

「生まれました」という投稿を見ることになるんだなと思うととても苦しかったです。

私も出産しているはずだったのに…と必ず感じると思ったからです。

【不妊や妊活】辛い気持ちと上手に付き合うための具体策10選

【不妊や妊活】
辛い気持ちと上手に
付き合うための具体策10選

不妊や妊活で苦しんでいるときに大事なのは、自分の心を守ることです。

私も何よりも自分の心を優先してました。

そんな心の守り方を、私が実践していたものも含めてご紹介するので、あなたの心の守り方が一つでも多く増えることを願います。

①不妊仲間とのグループチャットを活用する

「また妊娠報告があった…」と正直に打ち明けられる場所があるだけで、心は軽くなります。

同じ立場の人だからこそわかる気持ちがあって、「わかるー!私もそうだったよ」という共感の言葉が何よりの支えになりました。

リアルな友達じゃなくても大丈夫。

むしろリアルな友達でないほうが、嫉妬などもなく付き合うことができます。

SNSで見つけた同じ悩みを持つオンライン仲間でも、匿名掲示板でも。

自分の気持ちを素直に話せる場所を一つ持っているだけで、心の支えになります。

②SNSでの妊娠報告から距離を置く

「おめでた投稿、見たくないけど、SNSやめられない…」そんな時は、一時的にミュート機能を活用しましょう。

Instagramなら「フォロー解除せずに投稿を非表示」にできますし、Twitterなら特定のワードをミュートできます。

「妊娠」「出産」「マタニティ」などのワードをミュートしておくと、心の準備ができていない時に突然の報告に遭遇するリスクが減ります。

私は特に精神的に不安定な時期には、週末だけSNSを完全に断つ「SNS休日」を作っていました。

最初は寂しかったけど、すぐに慣れて、むしろ心が軽くなりました。

③「おめでとう」の定型文を用意しておく

妊娠報告への返信に困らないよう、あらかじめ「おめでとう」の定型文を用意しておくのも手です。

例えば…

「おめでとう!素敵なお知らせをありがとう!ゆっくり過ごしてね」

というシンプルな文章。

これなら相手を傷つけず、かつ自分の感情を深く掘り下げずに返信できます。

私はメモ帳アプリに数パターン保存していて、その時の関係性に合わせて使い分けていました。

これで「何て返信しよう…」と悩む時間が減り、精神的な負担も軽くなりました。

その友人には悪いですが、今は自分の心と友人との関係を守りたい…

そう思い、「無感情で送ることを今だけは許してほしい」と思いながら送っています。

仕方ないのです。

心が壊れてしまっては、遅いのですから。

④タイムリミットを決めて悲しむ

「今日の夜9時まで思いっきり落ち込んで、それ以降は考えないようにする」というように、悲しみにタイムリミットを設けるテクニック。

時間を決めることで、ずるずると落ち込み続けるのを防げます。

私は「今日一日だけ」と決めて、その日は思いっきり悲しんで、翌日からは前を向くようにしていました。

時には「30分だけ」と短い時間を設定することも。

時計を見ながら「あと10分で切り替えよう」と思うだけで、感情がコントロールしやすくなります。

考えないようにしようとしていると、意外にも考えてしまうものです。

ここぞと決めて思いっきり泣いたり、悲しんだりする方が、心が軽くなることもあります。 

⑤感情日記をつける

その日感じた複雑な感情を、誰にも見せない日記に書き出してみましょう。

「友達の妊娠報告を聞いて、最初は嬉しかったけど、その後すごく羨ましくなって、自分が情けなくなった」

というように、思ったままを正直に書いてOK。

書くことで感情が整理され、「こんな風に感じて当然だよね」と自分を許せるようになります。

私は時々過去の日記を読み返して、当時の苦しかった気持ちが少しずつ和らいでいることに気づき、成長を感じることもできました。

何度も言いますが、大事なのは「自分の心を守ること」なのです。

ストレスが妊活にとって大敵なのは、ママにストレスを感じてほしくないというわが子からのメッセージなのです。

⑥美味しいものを食べて気分転換する

シンプルだけど効果的。

ちょっと高いケーキでも、アイスでも、なんでもOK!

苦しい時は、「今日はケーキの日!」と決めて、お気に入りのケーキを買いに行っていました。

食べている間だけでも、辛いことを忘れられる。

そして「自分を大切にしているんだ」という小さな満足感も得られます。

「食べ過ぎ注意!」という声も聞こえてきそうですが、たまには自分を甘やかすことも大切です。

⑦ ショッピングで自分へのご褒美を買う

自分のための買い物をするのも心のリフレッシュになります。

高価なものである必要はなく、新しいハンドクリームや、可愛い靴下、読みたかった本など、ちょっとした「自分へのプレゼント」がいいんです。

私は妊娠報告ラッシュがあった月は、「自分へのご褒美予算」を少し多めに取っていました。

他の人が妊娠していると、どうしても妊娠できない自分を惨めに感じてしまいますよね。

でも、「妊娠できないことが不幸せ」なわけじゃないのです。

不妊は全く惨めなんかではなく、むしろ「自分の体と心を大切にさせてくれる、赤ちゃんがそう気づかせてくれる時期」だと思っています。

「赤ちゃんがいなくても、自分の人生は楽しい」と感じられる小さな贅沢が、心の支えとなるはずです。

⑧何かに没頭する時間をつくる

考えすぎる頭をリセットするには、集中できる何かに取り組むのが一番。

映画鑑賞、読書、編み物、ガーデニング、料理…。何でもいいんです。

「今この瞬間」に集中できることを見つけましょう。

私は自分で稼ぐ力を身に着けるために勉強してました。

どう稼ぐか、どうスキルを身に着けるかを考え、お金を稼ぎたいという一心で仕事をしていた時期に妊娠をしたこともあったので、やはり「妊活!妊活!」となるのは良くないのかなと感じました。

⑨運動で気持ちをリセットする

感情的になっている時こそ、体を動かすのが効果的。

運動すると脳内にエンドルフィンというホルモンが分泌されるらしく、自然と気持ちが上向きになるようです。

ジムに行く必要はなく、家の周りを15分歩くだけでもいいでしょう。

私は特に心が乱れている時は「感情を歩き出す」ようにしていました。

「悲しみを一歩一歩、道に置いていく」イメージで歩くと、家に帰る頃には少し心が軽くなっていました。

⑩「今日だけ」と区切りをつける思考法

「明日のことは明日考えよう」という考え方。

未来のことまで心配して疲れ果てるより、「今日一日をどう過ごすか」だけに集中しましょう。

妊娠報告を受けて「このまま私は子どもを持てないのか」と不安になるとき、「今日だけは考えない」と決めて、目の前のことに集中するようにしていました。

この「今日だけ」が積み重なって、少しずつ前に進めるようになりました。

【体験談】不妊治療3年目の私が実践した切り替え方

【体験談】不妊治療3年目の私が実践した切り替え方

不妊や妊活における辛い気持ちと上手に付き合うための具体策10選をご紹介しましたが、実際はすべてが実践できたわけではありません。

心の向き合い方は人それぞれ。

他の人が「美味しいものを食べること」がストレス発散になっても、自分には当てはまらないというのは当然のことです。

私は思い込みが激しく、嫌なことは寝ても忘れられない性格のため、実際はとことん悩み続けていることの方が多かったです。

① とことん悩む

一般的なアドバイスとは逆かもしれませんが、私の場合は「切り替えよう」と無理に前向きになるより、一度しっかり落ち込む時間を作ることが効果的でした。

実際、友人の妊娠報告があったときは、何日も何日も泣いたり、悲しんだりしていました。

「なんで私だけ…」「努力してるのに報われない…」と、弱音も全部出し切る。

人に言えないことも思ったり、考えたり…

でも数日悩んでいると段々、そんな自分を慰める自分が出てきたりします。

悩むなとか、考えるなとか言われても、私には無理…

無理ならもうとことん悩んで、悲しもうというのが私の結論でした。

②諦めて嫌なことを思う許可を自分に与える

「悪口は言わない」「嫉妬してはいけない」…

そんな“べき論”から自分を解放することで、逆に心が軽くなることがあります。

「正直、妊娠報告がうらやましくて仕方ない」「簡単に妊娠できる人が羨ましい」と本音を吐き出すと、気持ちがスッキリして、前向きになれることが多かったです。

だってそうじゃないですか!

よくわからない薬飲んで、食生活気をつけて美味しくない物食べて、通院してるのにリセットして…

どんな努力も報われないのに、「何も苦労せず妊娠できる人」に嫉妬をしないなんて無理な話です。

諦めて、思ったことを自分の中だけで許可することは、誰にも迷惑をかけていません。

これも自分の心を守るため。

何よりも自分を優先してあげていいのです!

自分が一番自分のことを考えてあげなきゃいけないのです!

③SNSを遠ざける実践方法

何気なくSNSを開いて、妊娠報告に傷ついた経験は数えきれないほど。

そこで実践したのが「SNSルール」です。

  1. 朝起きてすぐSNSを見ない
  2. 寝る前1時間はSNSを見ない
  3. 治療日の前後はSNSを見ない

ルールは何でもいいと思います。

自分の中で決めたルールを作り、とにかくSNSから遠ざかっていたおかげで、精神的な波が少なくなりました。

SNS、特にInstagramはいいものしか投稿しませんよね。

それがInstagramなので、「投稿しないで」というのも違うと思います。

見たくないなら見ないで、自分から遠ざかる。

これも心を守るうえでとても効果的でした。

④自分をとことん甘やかす

自分が思ったこと、したいこと、食べたいものなどは、我慢せず許してあげてください。

私の場合ですが、娘がいるからとか、旦那は仕事頑張ってくれているからとか、母親として、妻としてなど…

肩書きや状況に縛られて、自分を抑えることって多いですよね。

でもそういったことをすべて許してもいいと思います。

私が妊活していてすごく思ったのは、普段自分のことをどれだけ蔑ろにしていたのだろうということです。

不妊にならなければ、食べ物に気を遣ったり、体を動かしたりなど、自分の健康に目を向けなかった

不妊にならなければ、妊娠や出産がこんなにも奇跡だということに気づけなかった

不妊にならなければ、こんなに優しい気持ちを持てなかった

経験したからこそ、「自分を大切にする時間」を貰えてるんだと感じたのです。

まとめ:嫌な感情を持っていてもいい

まとめ:嫌な感情を
持っていてもいい

妊娠報告に複雑な感情を抱くのは、あなたが「悪い人」だからじゃありません。

それは単なる「子どもを望んでいる」という気持ちの裏返しなんです。

不妊治療中の私が、たくさんの妊娠報告に触れながら学んだこと。

それは「全ての感情に意味がある」ということ。

嫉妬も、悲しみも、怒りも、全部あなたの大切な感情です。

今日、このブログ・体験談を読んでいるあなたへ。

あなたの感じている感情は全て正しいものです。

自分を責めないでください。

そして、いつか妊娠報告をする側になった時も、同じように悩んでいる誰かがいることを知っているあなたは、きっと誰よりも優しいはずです。

今はただ、自分の気持ちに正直に、自分の心を大切に、生きていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました