妊活にぜひ取り入れて!シリンジ法とタイミング法の混合
シリンジ法…!?
そんな便利なものがあるなんて、今の私にはこれしかないと感じ、早速主人に提案した。
シリンジ法とは、男性がマスターベーションで採取した精液を、針のない注射器のようなもので吸い取り、それを女性の膣内に入れて精液を体内に入れるという方法で、シリンジキットというものが売っている。
精液は保存できないため、取って後日入れるなどはできないが、これにより、性行為が辛い、ED、時間が取れないなど多くの問題を解決することができる。
私たちの場合は、私自身が濡れなくなってしまったこと、性行為が辛いことなどの問題を、このシリンジ法で解決できるのではないかと思った。
しかし、すでにお察しの方もいると思うが、このシリンジ法は男性側の負担が大きい。
精液を取っておくことができないため、「シリンジをやろう」ということは、男性に「マスターベーションをしてきてほしい」と頼んでいることと同意。
「今マスターベーションをしている」と妻に知られながらするというのも、男性にとってはかなりストレスだと思う。
また、マスターベーションをするだけでなく、専用カップに出した精液を貼りのない注射器のようなもので吸引するところまで男性側で行うため、「妊活感」みたいなものがとても感じられるので、中には気持ちが入らず、うまく出せない男性もいるかもしれないと思う。
精液検査と少し似ているため、精液検査を嫌がる男性なら、かなり抵抗があるのではないだろうか。
精液検査をスムーズに受けてくれた主人でさえ、シリンジ法は最初断られた。
「できるんだからすればいい」というのが主人の考え。
たしかにそうだよなと思いつつも、現状の問題点を伝えて話し合った結果、私たちは【シリンジ法とタイミング法を混ぜる】ことにした。
排卵日の4日前から2日おきに行為をするとなると、最低でも2回~4回ほど1回の周期で性行為をすることになるため、体力的にも気持ち的にも多いと感じてしまった私は、4回中2回はシリンジ法にすることで、この問題はかなり改善された。
行為の回数が減ったことで、1回の行為の気持ちの入り方も変わり、どんどん行為に対する考えも変わったため、しっかり濡れるようにもなった。
疲れていたり、夜は帰りが遅くて朝しか時間がない時などはシリンジ法を取り入れ、無理なく取り入れることで、お互いの気持ちにも余裕ができた。
もちろん、シリンジ法をお願いするときは主人が気にならないような工夫をした。
シリンジ法をお願いするときは前日に伝えておき、心の準備をさせたり。
マスターベーション中はテレビをつけたり、音量を大きめにして動画をみたり。
ドアを閉めて、「私には聞こえない」というのを感じさせるように、できる限り工夫した。
改めて、いくら夫婦でも、こういうデリケートな問題は思いやりが大切だなと感じた瞬間だった。
妊活に必要不可欠な「温活」
妊活している人は誰でもなじみがある温活。
私も温活にはかなりお金も時間もかけてきた方だ。
人工授精、体外受精をしないと決めていたので、その分他のことにお金をかけた。
以下が私が行っている温活を細かく記載したもの。
- よもぎ蒸し
- 鍼灸
- 首、足首、手首を温めたり、関節をストレッチする
- お風呂に毎日入る
- 三年番茶を飲む
- 寝るときには腹巻をする
こんなのやってるよ!という人もいらっしゃると思う。だけど私はこれらで実際に体の温まりを実感できている。
温活について、その効果や行うタイミングについても記事があるので、実際に取り入れたい人や、なかなか継続できない人はそちらも読んでほしい。【妊活にやっぱり大事!「温活」のホントのところと実践法 | Arc & Bloom】
温活を取り入れたことで、体の温まりを実感したことは、
- 常に手が温かくなったこと
- 食事を取ると代謝が上がり、足先までポカポカしてくること
これらは確実に今までと違うのでわかりやすかった。
食事改善や温活や鍼灸…たくさんやっても確実な「効果」が見えづらいのも妊活の辛いところ。
だからこそ実感できたことが私には大きかった。
意外とできていない「呼吸」
ある日ふとSNSで妊活のアカウントを読み漁って気づいた。
「私って呼吸できてる…?」
生きてるからできてるわけだけども、自分の呼吸がかなり浅いことに衝撃を受けた。
言われてみれば、肺まで到達していないのでは?と思うほど、鼻先だけで呼吸しているような浅さ。
呼吸のたびに肺が膨らむことなどなく、寝ているときですらも寝息も聞こえない。
呼吸が妊活、妊娠とどう関係があるの?と思うかもしれないが、呼吸は体に酸素を運び、老廃物を排出する役割を持つため、妊娠できる体づくりにはかなり重要。
以下に、呼吸と妊娠がどう影響するのかをまとめてみた。
呼吸と妊活の関係
- ホルモンバランスが整う: 深い呼吸をするとストレスホルモン(コルチゾール)の出が抑えられて、妊娠に必要なホルモンのバランスが整う。
- 血流がよくなる: ちゃんと深く呼吸すると全身の血のめぐりがよくなって、子宮や卵巣にも血液がしっかり届くようになる。子宮内膜の状態もよくなり、受精卵が着床しやすい環境になる。
- 卵子と精子の質がアップする: 酸素は細胞が健康に育つために必要であるため、これにより卵子や精子の質を高める。
- 免疫機能が調整される: 正しい呼吸は免疫系のバランスを整えてくれる。これで体が受精卵を「異物」と勘違いして排除してしまうのを防げる可能性がある。
- 心も体もリラックスできる: 深い呼吸法を実践すると、妊活中のイライラや不安が減る。
妊活をしていると、どうしてもタイミングのことや食生活、温活、睡眠などに目がいきがちになる。
実際私も呼吸についての投稿を読んだとき、自分の呼吸の浅さに驚いた。
驚くほど呼吸が浅かった。
妊活はどうしてもストレスが増えてしまう。
周りの妊娠、出産報告に意味もなく傷つき、頑張っても実らない努力を続けることが苦しくなり、女性として否定されている気がしてくる。
でも妊活はエンドレスにストレスがつきまとうのに、ストレスは妊活によくないと言われる。
一体どうしろって言うんだ!
私もこの堂々巡りに何度も何度も苦しんだ一人。
答えがあればいいのにと、ゴールがあればいいのにと心から思いました。
これをすれば妊娠できる、ここまで行けば妊娠できる。
努力が微塵も報われないからこそ、妊活の辛さは本当に言葉では表せない。
でもだからこそ、呼吸が大切だとも思う。
ふと思いついたときでいい。
常に意識しなくては!と意気込むのではなく、思い出したときに深呼吸をするようにしてみた。
30年以上生きてきて、この世に生まれた瞬間から行っている呼吸がこんなにも大事なものだと気づかなかった。
気持ちが落ち着き、脳や足先まで酸素が回る感覚。
自分の体に酸素が巡り、体が喜んでいるような感覚。
正直妊活のためにたくさん試したし、色々なことを取り入れた。
そのどれも正しいと思うが、結果間違いなく言えることは、ストレスが妊活に大敵であるということだった。
呼吸を取り入れることで、気持ちを落ち着かせることができるので、もしできていない人がいれば取り入れてほしい。
2年半妊娠しなかった私に光が灯ったのは、妊活に対してのストレスがほんの少し緩んだときだった。
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