この記事でお伝えしたいのは、英語を「話せるようにする」ための方法ではなく、「英語の音に耳を慣れさせる」ための環境づくりです。
私の目指すゴールは、将来英語が必要になった時に「ゼロからのスタート」で苦労させないこと。
短期間での英語マスターや早期からの英会話ではなく、英語の音に自然と親しみ、抵抗感をなくすための土台作りを重視しています。
様々な英語教育の方法がある中で、私たち家庭が「英語の耳」を育てることに焦点を当てて選んだ方法についてお話しします。
英語が将来の選択肢を狭める可能性

私が英語を本気で身につけたいと思ったのは、社会人になってからでした。
英語を使う仕事に興味を持ったものの、英語ができないという理由で諦めることに。
日本語と英語の違いがあまりにも大きく、大人になってからの学習は想像以上に難しいと感じたのです。
英語ができないことは、人生の選択肢を狭めてしまうことなんだと、この時猛烈に思いました。
英語を諦めて失った可能性
仕事の選択肢が狭まるだけでなく、海外旅行でも現地の人と深くコミュニケーションができない、洋画や海外ドラマを字幕なしで楽しめないなど、様々な場面で可能性が制限されていることに気づきました。
英語は、身に着けたいと思った時に身に着けようとするととても大変ですよね…
そんな経験から、娘には同じ思いをさせたくないと強く感じるようになりました。英語は選択肢を広げるツールであり、将来必要になった時に苦労してほしくないという思いが私の原動力です。
日本語と英語の大きな壁
「なぜ日本人は英語の習得が特に難しいのか」と考えたことはありませんか?
私たち日本人にとって、英語習得の壁は想像以上に高いのです。
中国語や韓国語などと比べても、日本語と英語はあまりにも異なる言語体系を持っています。
文法構造が「主語+動詞+目的語」の英語に対し、日本語は「主語+目的語+動詞」。
発音も日本語の5つの母音に対し、英語は12以上の母音を持ちます。
さらに、日本語にない「L」と「R」の区別、強弱アクセント、イントネーションの違いなど、大人になってから習得するのは本当に大変です。
中国語話者は表意文字を使う点で共通性があり、韓国語話者は文法的な類似点があるため、比較的英語習得が容易だと言われています。
でも、私たち日本人にはそういった「近道」がありません。
日本人が英語習得に苦労するのは、言語構造があまりにも異なるから。
だからこそ、幼少期からの耳慣らしが重要なのです。
子どもには「耳」から始める英語を
大人になってから英語学習に苦労した経験から、子どもの頃から英語の音に「慣れる」ことが大切だと実感しました。
英語を「教える」のではなく、英語の音やリズムに「耳を慣れさせる」ことこそが、幼児期の英語教育の鍵だと思ったのです。
脳が柔軟な幼少期に英語を自然に取り入れることで、将来の英語習得の土台を作りたいと考えました。
子どもの英語教育で最も大切なのは、「教えること」ではなく「耳を育てること」なのではないかと…
英語教室は通うべき?家庭でできる環境づくり

実は娘は一時期、七田式教室に通っていました。
乳幼児の脳は【スポンジ】に例えられるほど、なんでも吸収すると言われています。
だからこそこの時期に、脳の土台となる能力を育てておきたいと考えました。
たとえば、物事をどう効率的に覚えるか(記憶術)や、ものごとを分類・整理する力など、将来のあらゆる学習の基礎となる力です。
こうした「学び方を学ぶ」力の基礎づくりのために七田式を選びました。
幼児教育の専門的な方法論は私には分からなかったので、七田式教室に一緒に通うことでそのやり方や考え方を学び、それを家での生活に取り入れていました。
一方、英語に関しては自分自身の経験から、耳慣れさせるために必要なことがなんとなく分かっていたので、家庭での実践を手探りで始めてみたのです。
私の目標は「英語を話せるようにする」ことではなく、「英語の音に耳を慣れさせる」ことでした。
この明確な目的のために、英語教室ではなく家庭での日常的な英語環境づくりを選んだのです。
将来英語が必要になった時に「ゼロからのスタート」で苦労させない土台作りには、日常的に英語の音に触れる環境づくりは必須。
幼児教室も通っていたため、まずは英語教室に通う前に自分でできることをしてみよう!と思ったわけです。(幼児教室が結構高いので…)
週1回では身につかない言語の特性
母国語である日本語すら、毎日何時間も触れて覚えていきます。
それなのに英語を週1回の習い事で習得できると考えるのは非現実的です。
言語は日常的に使い、耳にし、親しむことで自然と身についていくもの。
そのため、教室での学びも大切ですが、それだけでなく「日常的に英語に触れる環境」を家庭で作ることも重要だと感じました。
どんな選択をするにしても、日常的な接触の頻度が言語習得には欠かせないのです。
言語習得の鍵は頻度と継続性。
週1回の教室だけではなく、毎日少しでも英語環境に触れることが効果的です。
英語が話せない親でもできる
私自身は英語が話せないため、最初は不安がありました。
SNSなどで英語が堪能なママがあげている投稿に、子どもが英語をスラスラ話している姿を見て、何度羨ましいと思ったことか…
ですが、私は英語ができないのです!
もうこれはどうすることもできない事実。
逆に言えば、私が後悔したように、娘もいつか「英語が必要」となったときに後悔する瞬間が来るのではないかと思いました。
親が英語を話せなくても、子どもの周りに英語環境を作ることは十分可能です。
むしろ、親が英語を話せないからこそ、代替手段として様々な英語メディアを活用できるメリットもあります。
英語を日常の一部として取り入れる工夫をすることで、豊かな英語環境を作ることができるのです。
英語教室に通わせる・通わせないにかかわらず、家庭での環境づくりは子どもの英語耳を育てる大切な土台になります。
そしてそれが子どもの将来の可能性を広げる大切な贈り物になるはずなのです。
「どうなってほしいか」目的を明確にする重要性

幼児教育を考えているママは今、たくさんいらっしゃると思います。
私が大事にしたのは、「どうなってほしいか」「何のためにこれをさせるのか」という自分の考えを明確にすること。
私の場合は「英語を耳慣れさせて、将来必要になった時に困らないようにしておきたい」と思っています。
もし英語を話せるようにしたいのであれば、インターナショナルスクールに通わせたりなど、選択肢が変わってきます。
幼児教育は子供が幼い分、成果が見えにくいのが難しいところですよね。
そのため、お教室などに任せっきりではなかなか「身に着ける」ことは難しいのです。
「できないのか」「やってないのか」がわかりにくいと、親の目には「できてない!」とうつるわけです。
でも私の場合は「英語を話せるようにしたい!」ではなく、「英語を耳に慣れさせたい」のが目的でした。
だからこそ継続ができたし、「できない」ことに対して思うこともありませんでした。
1.2歳ならまだしも、4.5歳になると色々と理解ができ、知恵もついてくるので、「できない」に対して目がいってしまうのですが、むしろ英語が理解できる娘を尊敬していたくらいです。
子どもに「どうなってほしいのか」で、今すべきことが変わってくるので、目的を明確にしておくと、親も継続ができます。
幼児期の教育はいかに親が継続して、忍耐強く続けられるか。
無理強いするのではなく、自分が今まで苦労した部分が、どうすれば苦労することなくできたかを考えてあげるようにしました。
勉強がめんどくさいのは、つまらないから。
勉強がつまらないのは、わからないから。
勉強がわからないのは、理解の仕方がうまくできなかったから。
「学ぶ=わかる=楽しいもの」という過程を感じさせてあげることが大切だと考えて、今も試行錯誤している女の子ママです。
※次回記事作成中です。
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