家庭で簡単!モンテッソーリ教育とは?やり方・今日からできる実践法

子育て

「子どもに“自分でできた!”という喜びを増やしてあげたい」

そんな想いを持つママ・パパに注目されている 『 モンテッソーリ教育 』。

モンテッソーリ教育は、子どもが 自分で考え、選び、行動する力 を育む教育法。

一般的な早期教育は「大人が子どもに知識を教え込む」スタイルですが、モンテッソーリ教育は「子どもが自分で学びたくなる環境を大人が整える」ことを重視します。

家庭でも取り入れられ、継続することでこんな変化が期待できます。

親目線のメリット

  • 子どもが一人で集中して遊ぶ時間が増え、親にほっと一息つける時間ができる
  • 「やって!」と癇癪を起こすことが減り、家庭の空気がぐっと穏やかになる

子ども目線のメリット

  • 自分で考えて行動できる力が育ち、自己肯定感が高まる
  • 小さな成功体験を積み重ねることで、自信を持って学び続けられる子に成長する
  • 集中力や自立心が自然に育ち、家庭でも園でもスムーズに学びに取り組める

特別な才能を伸ばすだけでなく、人として大切な基礎的な力を育てることができるモンテッソーリ教育。

この記事では、モンテッソーリ教育の基本から、家庭でできる具体的な方法までをわかりやすく解説。

自宅で簡単に取り入れられる知育や遊びのヒントも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

モンテッソーリ教育の目的

モンテッソーリ教育が最終的に目指すもの

モンテッソーリ教育が最終的に目指すのは、

「自立していて、有能で、責任感と思いやりを持ち、生涯学び続ける子」 です。

これをママ目線で言い換えると、こんな子どもに育ってほしいということです。

  • 自分のことは自分でできる子
    着替え、片付け、食事の準備など、年齢に応じて自分でこなせる
  • 困っている人を助けられる優しい子
    友達が泣いていたらティッシュを渡したり、お年寄りに席を譲ったりできる
  • 何でも「やってみたい!」と言える子
    新しいことに出会った時、怖がらずに挑戦したがる
  • 失敗しても諦めずに挑戦し続ける子
    うまくいかなくても「もう一回やってみる!」と言える

モンテッソーリ教育の効果

「将来的な人格形成も大切だけど、今の子育てが楽になる効果も知りたい」というのが正直なところですよね。

モンテッソーリ教育を実践すると、こんな変化が見られることが多いです。

集中力がつく
テレビやスマホがなくても、30分以上一人で遊べるようになります。一つのことに没頭する時間が増えることで、心が安定し、満足感も得られます。

かんしゃくが減る
自分でできることが増えると、「ママやって!」とイライラすることが減ります。また、選択の機会が増えることで、子ども自身がコントロール感を持てるようになります。

自分で着替えや片付けをしたがる
「手伝って」ではなく「自分でやる!」と言うことが増えます。最初は時間がかかりますが、慣れてくるとママの負担がグッと減ります。

これらの変化により、ママ自身も子育てもだいぶ楽になるでしょう。

家庭で、簡単に、モンテッソーリ教育を取り入れていきましょう。

モンテッソーリ教育のやり方

家庭でモンテッソーリ教育を実践するには、3つのステップを順番に進めていきます。

ちょっとした意識の変化と環境の工夫で、今日からでも始められるので、ぜひ実践してみてくださいね。

①分析(子どもを観察する)

まずは子どもが今、何に興味を持っているかを観察しましょう。

普段何気なく見ている子どもの行動の中に、実はたくさんのヒントが隠れています。

観察のコツは、口出しせずに5分間じっと見守ることです。

「危ない!」「汚れるからダメ!」と言いたくなる気持ちをグッと我慢して、子どもが自然に何をしているかを見てください。

たとえば…

「引き出しを出したりしまったりを繰り返している」

「はさみを触りたがって、紙を切ろうとする」

「水をコップからコップに移すのが好き」

どれも一見「遊び」に見えますが、実は子どもなりに手先の動きを練習したり、cause and effect(原因と結果)を学んだりしているのです。

②環境を整える

観察で分かった子どもの興味に合わせて、その興味をもっと深められる環境を作ってあげましょう。

高価な教材を買う必要はなく、家にあるものや100円ショップのグッズで十分です。

具体的な環境づくりの例

引き出しを開け閉めするのに夢中な子には、引き出し付きの小さな箱やケースを用意してあげます。中に小さなおもちゃや積み木を入れておけば、「開ける→取り出す→しまう→閉める」という一連の動作を何度でも繰り返し練習できます。

はさみに興味を示す子には、子ども用の安全なはさみと、切る練習用の紙をたくさん準備します。最初は一回でチョキンと切れる幅の細い紙から始めて、慣れてきたら少しずつ太い紙や、線に沿って切る練習へと発展させていきます。

水遊びが好きな子には、小さなピッチャーと子ども用のコップを用意して、水を移し替える練習ができるようにします。最初はお風呂場で、慣れてきたらテーブルの上でもできるようにタオルを敷いて環境を整えます。

ポイントは、子どものサイズに合わせた道具を選ぶことです。

大人用では重すぎたり大きすぎたりして、子どもが上手にできずに諦めてしまうため、子どもが取り組みやすいものを用意してあげましょう。

③自己選択させる

環境が整ったら、あとは子どもに選択を委ねましょう。

ここで重要なのは、やりたくない時の選択も受け止めることです。

せっかく準備したのに「今日はやらない」と言われると、「せっかく用意したのに!」と思ってしまいますが、やらない選択も子どもの意思を尊重する大切な機会です。

大人の役割は見守ること。

失敗しても口出しせず、うまくできなくても「こうしなさい」と手を出さなくて大丈夫です。

はさみで紙をうまく切れなくても、水をこぼしてしまっても、こうするとうまく切れるんだ!こうしたからこぼれたんだ!と失敗から学ぶことができるため、これも大切な学習過程なのです。

また、子どもが集中している時は声をかけないことも重要です。

「上手にできてるね!」「すごいじゃない!」という声かけも、集中を途切れさせてしまうことがあります。

集中が自然に終わった時に、「楽しそうだったね」「一生懸命やっていたね」と共感を示すようにしましょう。

まとめ|モンテッソーリ教育で大切なのは環境作りと見守ること

モンテッソーリ教育とは、子どもの興味を見つけて、それを思う存分させてあげる環境作りが鍵となる教育法です。

まずは「今日からできる3つのステップ」

①分析する(子どもを観察する)
②環境を整える
③自己選択させる

きっと今まで気づかなかった子どもの興味や関心が見えてくると思います。

完璧を求める必要なんてないのです。

失敗してもいいのです。

大切なのは、子どもを一人の人間として信じ、その成長を温かく見守ること。

この気持ちがあれば、モンテッソーリ教育の本質は既に実践できています。

子どもが自分でできることが一つずつ増えていく過程を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!

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