「みんな習い事やってるのに、うちは何もしてない……うちの子、大丈夫かな?」
SNSで習い事をさせているママの投稿を目にするたび、そんな不安がふと頭をよぎる…
「やったほうがいいのはわかる…それはわかってるんだけど…」と、焦る気持ちと現実が噛み合わない。
2歳〜5歳。
この時期は子どもの発達も個人差が大きく、「今が始め時なのか」がとても悩ましいタイミングでもあります。
でも安心してください。
習い事は早ければいいわけでも、全員が必要なわけでもありません。
大切なのは「周りと比べて焦ること」ではなく、“わが子にとってのベストなタイミング”を見つけることなんです。
この記事では、
✅なぜ「うちも始めなきゃ」と焦ってしまうのか
✅習い事のベストタイミングと、年齢ごとの違い
✅どんな習い事があり、どんな効果が期待できるのか
✅習い事を始める前に“家庭でできること”
上記をわかりやすく解説していきます。
読み終わるころには、「うちはこうしよう!」と思えるヒントがきっと見つかるはずです。
習い事より大切なこと|家庭教育との違い

家庭教育はすでにできている
「教育」という言葉に身構えてしまうかもしれません。
でも、教育とは特別なものではなく、すでにあなたが日々行っていることでもあります。
たとえば──
- 絵本の読み聞かせ
- 一緒に料理をする
- お手伝いをしてもらう
- 公園での「待って」「順番だよ」と伝える声かけ
あなたが我が子にしているこれらはすべて、習い事以上に大切な“非認知能力”を育てる教育です。
非認知能力とは、自己肯定感、集中力、感情のコントロール、やり抜く力など、学力の土台ともなる力。
この力は、日々の親子の関わりのなかでしか育てられないからこそ、家庭での愛着形成が「最初の習い事」と言っても過言ではありません。
習い事=家庭教育の“おまけ”でOK
「何かさせなきゃ」ではなく、「うちの子にとって今、必要か?」と考えてみましょう。
保育士や発達心理士の現場の声としても、「5歳以降で十分」「早すぎる習い事で逆に自己肯定感が下がるケースもある」と言われています。
習い事はあくまで、子どもの好奇心に火をつけたり、自信を育てたりするプラスα。
土台が整っていないうちにスタートすると、「行きたくない」となってしまうのもよくある話です。
習い事前にチェック|我が子の今を見よう

今の我が子はどんな状態でしょうか?
習い事を検討する前に、以下の視点でお子さんを見つめてみてください。
- 何に夢中になる?
- どのくらい集中できる?
- 新しい場所で緊張しやすい?ワクワクする?
- 親と離れて活動できる?
- お友達と関わることを楽しめている?
これらはすべて、その子にとっての「準備ができた」サインです。
大人が「早く始めたい」と思っても、子ども自身にその準備がなければ、長くは続きません。
【年齢別】リアルな習い事事情と注意点

◆2~4歳でのスタート
- 母子分離が難しいことも多く、親の付き添いが前提
- 集中力は15〜20分が限界
- 習い事の“意味”を理解していないため、モチベーションは曖昧
- 働く家庭では送迎や予定の調整がかなりの負担に
→この時期は「慣れる」「楽しい」の体験重視がおすすめ。
成果は求めず、本人の気持ちが習い頃に向くことで起こるメリットを重視してあげましょう。
子どもの「楽しい」「やりたい」を引き出すのに最適な時期です。
◆ 5歳以降のスタート
- 子どもが自分の意思で「やってみたい」と言えるようになる
- 集団行動やルール理解ができるようになり、継続率もUP
- 小学生になると送迎の負担も軽減され、子どもの主体性も育つ
→本人の気持ちと家庭の準備がそろった始め時といえるでしょう。
自分の考えも芽生えてくることから、興味のあることも出てくる時期。
子どもが自らやりたいことを伸ばしてあげられるチャンスです。
習い事選びの「判断軸」はこれ!

【子ども側の準備】
☑ 興味関心がある
☑ 20〜30分の集中が可能
☑ 親から離れても落ち着いて過ごせる
☑ 集団行動に馴染める
【家庭側の環境】
☑ 無理のない送迎ルート
☑ 継続可能なスケジュール
☑ 経済的・心理的に無理がない
☑ 「やらせなきゃ」ではなく「楽しんでほしい」という親の意図
習い事の種類とその効果

大切なのは、「今の子どもが伸ばしたい力」に合う習い事を選ぶこと。
家庭の価値観と子どもの気質を照らし合わせてみましょう。
音楽系習い事
✅ピアノ・楽器
- 効果
集中力、記憶力、継続力、達成感 - どんな子に育つ?
楽譜を読む、指を動かす、音を聞く…複数の作業を同時にこなす中で、自然と集中力と記憶力が身につきます。コツコツ練習を積み重ねて1曲を弾けたときの達成感は、「やればできる!」という自信に。将来は、勉強や仕事でも粘り強く取り組める子に!
✅リトミック・音楽教室
- 効果
リズム感、表現力、聴く力、協調性 - どんな子に育つ?
音楽に合わせて体を動かすことで、自然と「自分を表現する楽しさ」を知ります。先生の声をよく聞いて、みんなでタイミングを合わせることで、聴く力と協調性もUP。
将来は、人の話を聞ける子、相手と呼吸を合わせられる子に。
運動系習い事
✅スイミング
- 効果
全身運動、心肺機能、水への慣れ、体力向上 - どんな子に育つ?
苦手な水を克服する経験が、「怖くてもやってみる」力に変わります。チャレンジ精神のある子に育ち、体力もついて、風邪を引きにくくなる子も多いです。
✅体操・運動教室
- 効果
基礎体力、バランス感覚、柔軟性、ルール遵守 - どんな子に育つ?
ジャンプ・前転・鉄棒など、さまざまな動きに挑戦することで、体をコントロールする力が育ちます。順番を守る、先生の話を聞く…という経験から規律や礼儀も身に付きます。
✅球技(サッカー・野球・テニスなど)
- 効果
チームワーク、コミュニケーション力、判断力 - どんな子に育つ?
試合の中で「いまパスか、ドリブルか?」など瞬時に判断する力が鍛えられます。自分の役割を理解し、仲間と連携する経験は、社会性やリーダーシップに役立ちます!
✅ダンス
- 効果
リズム感、表現力、体力、自己表現力 - どんな子に育つ?
音楽に合わせて体を使って自分を表現する中で、「私は私」という感性豊かで自己肯定感のある子に。発表会で人前に立つ経験は、自信に繋がる!
教育系習い事
✅プログラミング・ロボット教室
- 効果
論理的思考、問題解決力、創造力、IT基礎知識 - どんな子に育つ?
「どう動かせばうまくいく?」を試行錯誤する中で、筋道を立てて考える力が育ちます。自分でトラブルを解決する経験は、どんな勉強にも通じる土台に。将来は、AI社会でも活躍できる柔軟な頭を持つ子になるでしょう!
✅幼児教室(知育系)
- 効果
総合的思考力、学習姿勢、社会性、基礎学力 - どんな子に育つ?
ゲームや教材を通して「考えるって楽しい!」を知ることで、自然と机に向かう力が育ちます。先生やお友だちと過ごす中で、社会性も身につきます。将来は、自ら学び、自分で考えて動ける子に。
✅STEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)
- 効果
探究心、実験思考、創造性、統合的思考 - どんな子に育つ?
「なぜ?」「どうして?」という好奇心をそのまま学びに変えられる環境。実験や観察を通じて、想像だけじゃなく「やってみよう」と行動に移せる子に。将来は、未知の分野にもワクワクしながら挑戦できるようになる!
乳幼児期の脳は【スポンジ】に例えられるほどなんでも吸収する時期。児童館などで他のお友達に興味を示したり、優しく笑いかけてくる大人に好意を持つ様子を見て、私は1歳から幼児教育の習い事(七田式教室)を始めました。
創作・学習系習い事
✅絵画・造形・アート
- 効果
創造力、表現力、手先の器用さ、観察力 - どんな子に育つ?
「自由に描いていいよ」と言われたとき、自分の中にある世界を形にできる力が育ちます。色や形、質感に目を向ける中で、「よく観察する力」や「自分の感性を信じる力」も身につきます。
将来は、アイデアを形にできる創造力豊かな子に。
✅書道・習字
- 効果
集中力、正しい姿勢、美しい文字、日本文化理解 - どんな子に育つ?
1文字ずつ丁寧に筆を運ぶ時間は、まさに“心を整える時間”。背筋を伸ばして書く習慣は、姿勢や所作も美しくしてくれます。将来は、礼儀正しく芯のある子、文字で印象を残せる子に。
✅英語・英会話
- 効果
語学力、異文化理解、コミュニケーション力 - どんな子に育つ?
「Hello!」からはじまるやりとりの中で、言葉の壁を超える楽しさを体感できます。ネイティブの先生や多国籍の文化に触れることで、“世界は広い”という実感が自然と育ちます。将来は、海外の人とも臆せず話せる、グローバルな子に。
✅そろばん・公文
- 効果
計算力、集中力、継続力、学習習慣 - どんな子に育つ?
毎日少しずつ取り組む中で、「やればやるほどできるようになる」経験を積めます。そろばんでは、数字をイメージで処理する力も養われ、算数への抵抗がなくなる子も。将来は、粘り強く努力できる子、自分で学びを進められる子に。
さいごに|「遅いかも…」より「今がベスト」だと思える選択を

習い事に「何歳から始めるべき」の正解はありません。
大切なのは子供の状況を見て、家庭に合ったタイミングで始めること。
周りのペースに惑わされず、あなたの愛情ある判断を信じてOK。
毎日の関わりが最高の教育であり、悩むその気持ちこそが愛情の証拠です。
始めるタイミングより続ける気持ち、我が家らしいペースで我が子らしい成長を大切にしていきましょう。
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